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ことば (天才!)

人間の態度はいかにして、世代から世代へと受け継がれるのだろうか?
それは社会によって受け継がれるのだ。
たとえば、その土地の訛りが長く残ることを考えてみればいい。
(略)
これらは、現在のアパラチア地方に暮らす住民の発音である。
これらの特徴的な話し方のパターンを伝えたものが何であれ、
それと同じものが言動や感情のパターンを伝えたことはまず間違いない。

***

グリーンバーグは、パイロットたちに、
代わりとなるアイデンティティを与えたかった。
通常、パイロットは時刻の”文化的な遺産”の重みに押しつけられた役割から抜け出せない。
だからこそ、パイロットには操縦室に座ったとき、
その役割から抜け出す何らかの、”好機”が必要であり、
言語はその変容のカギとなる。

英語を話すとき、厳密に定められた自国のヒエラルキーの階層、
”形式張った尊敬”、”形式張らない尊敬”、”慇懃”、”親しい”、”親密”、”率直”から解放される。
そして、まったく別の遺産を持った文化と言語に参加できる。

だが、グリーンバーグの改革の重要な部分は、
グリーンバーグが「行わなかった」ことにある。
韓国人のパイロットをクビにして、権力格差の小さな文化で育ったパイロットを代わりに雇い、
同社の立て直しを計ったのではない。
グリーンバーグは文化的な遺産が問題であることを知っていた。
それは強い影響力を持ち、蔓延し、当初の有用さが消えた後も長く生き延びる。
だが一方で、文化的な遺産が、永遠に消し去れないものだとも決めつけなかった。

韓国人がみずからの出身に率直になり、
自国の遺産のうち、航空業界に適合しない側面と向き合うのなら、
彼らは変わることができる。

***

また、読者であるあなた自身も、この本を読むことで、
これまでの自分がどんな好機を得てきたかを再確認し、
また、いい影響、あるいは悪い影響を与えている
「文化的な遺産」にも気づき、現実に好機をつかみ続けて成功へのスパイラルを見つけ、
アウトライアーズへの仲間入りをするにはどのように行動すればいいのかについても、
ぜひ、参考にしていただきたい。

そして、この本の法則をつかみ、成功した暁には、
ぜひ、本書のエピローグに登場する
「ミスター・チャンス」のように、社会に好機を提供できる人材になってほしいと心から願う。
(勝間和代)

マルコム・グラッドウェル著 勝間和代訳「天才!」
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by foodscene | 2012-05-29 15:40 | Books

Great Gatsby

もうひとつ、
スコット・フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』の翻訳も
順調に進んでいる。
第一稿は既に仕上がり、それに細かく手を加えて第二稿を作ってるところだ。

一行一行丁寧に見直して、手を加えていくと、
訳文がだんだん滑らかになり、フィッツジェラルドの文章の本来の持ち味が、
より自然に日本語に置き換えられていくのがわかる。

今更あらためて僕がこんなことを言うのも気が引けるのだが、
これは本当に見事な小説だ。
何度読み直しても、読み飽きることがない。
文学としての深い滋養にあふれている。

読むたびに何かしらの新しい発見があり、
新たに強く感じ入るところがある。
弱冠二十九歳の作家に、どうしてここまで鋭く、公正に、
そして心温かい世界の実相を読みとることができたのだろう?
どうしてそんなことが可能だったのだろう。
考えれば考えるほど、読み込めば読み込むほど、
それが不思議でならない。

村上春樹「走ることについて語るときに僕の語ること」
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by foodscene | 2012-04-08 15:31 | Books

第3の案

物語には英雄でも悪役でもない第三の声がある。
それは物語を語る声だ。
真の自己認識があれば、
自分は自分の物語の登場人物であると同時に、
語り手でもあることに気づく。
私たちは物語に書かれる登場人物だが、
それを書いているのは私たち自身なのである

◆シナジーに到達する四つのステップ
1.「あなたも私も考えたことのない効果的な解決策を探して
  みないか?」と問いかける
2.「良いアイデアはどのようなものだと思う?」と質問する
3.基準を書いた紙を壁に貼ったら、その基準を満たす解決策
  を検討し始める
4.室内が興奮で包まれれば、シナジーに到達したと思っていい

第3の案を探す人にとって問題なのは、
公平という原則を超える基準を見つけること

ごく簡単なカウンタータイプがビジネスのあり方を一変させることがある。
たとえばレンタカー店のカウンタータイプは、
客が車を借りにくるのを待つのではなく、
客のもとに車を持っていく


育ての母親は目に涙をためながら、
ポジティブ・チケットがジョンの部屋の壁に
ピンで留められたままなのだと話した。
先日、なぜチケットを使わないのかジョンに尋ねたところ、
こう答えたという。
「絶対に使わない。おまわりさんが言ったんだ。
君は素晴らしい子だ。何でもなりたいものにきっとなれる、とね。
だからチケットはずっととっておく」

私は、幸福を長く続かせる鍵は奉仕であると思う。
奉仕こそ人生の真の成功を測る基準なのである
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by foodscene | 2012-03-01 08:14 | Books

No More Regrets! - Marc Muchnick

自分の心の内を言葉で伝えなくても察してもらえると思っては
いけない

重要なのは、意思決定の基準として次のふたつの質問を自分に
投げかけることだ。
●もしそれをすれば(または、しなければ)、
 後悔することになるか?
●もしそれをすれば(または、しなければ)、
 後悔を避けることができるか?

仕事や人間関係をより豊かで有意義なものにするには、
たったひとつでいいから、ものの見方を変えることだ

いちばん大切なことを優先する

幸い、旧交を温めるために簡単にできる方法はたくさんある。
相手の誕生日を覚えよう。
贈り物をしたり近況を報告したりするのも有効だ。
短い挨拶状を書いたりメールを送ったりしてもいい

うまくいっていないことをやめると、
創造的で生産的なエネルギーがわいてきて後悔から解放される

多くのことを下手にするより、
ひとつのことを上手にするほうがいい

人を無条件に愛そう

やり直しの機会は、あなたが相手に与えることができる最高の
贈り物のひとつである
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by foodscene | 2012-02-20 06:05 | Books

キンドルのベストセラー

さてクイズ。あなたが書いた本をキンドルのベストセラーにするには?
こたえ:ばらまくこと。

まったくそのとおり。キンドルの「ベストセラー」eブックの実に半分は無料で入手できるのだ。

なかには、ジェーン・オースティンの「高慢と偏見」のように公式のデジタル本もあるが、ほとんどは、書いて食べていく道を探っているライターのタマゴたちによるもの。

たとえば今週はじめ、キンドルのベストセラーリスト1位と2位を獲得したのは「駆け込み岬」と「南部の嵐」。どちらもクリスチャンスリラーのライター、テリ・ブラックストックの小説だ。キンドルの販売価格は0ドル。月末にはブラックストックの出版元で、ハーパーコリンズ社の一部門であるゾンダーヴァンは読者たちがキンドルやiPhone、Windowsのキンドルアプリでダウンロードできるようにした。
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by foodscene | 2010-01-23 14:17 | Books

Gatsby

僕はよく本を読んだが、沢山本を読むという種類の読書家ではなく、
気に入った本を何度も読みかえすことを好んだ。

僕が当時好きだったのはトルーマン・カポーティ、ジョン・アップダイク、
スコット・フィッツジェラルド、レイモンド・チャンドラーといった作家たちだったが、
クラスでも寮でもそういうタイプの小説を好んで読む人間は1人も見あたらなかった。

彼らが読むのは高橋和巳や大江健三郎や三島由紀夫、あるいは現代のフランスの作家の小説が多かった。
だから当然話もかみあわなかったし、僕は1人で黙々と本を読みつづけることになった。
そして本を何度も読みかえし、ときどき目を閉じて本の香りを胸に吸いこんだ。
その本の香りをかぎ、ページに手を触れているだけで、僕は幸せな気持ちになることができた。

18歳の年の僕にとって最高の書物はジョン・アップダイクの『ケンタウロス』だったが
何度か読みかえすうちにそれは少しずつ最初の輝きを失って、
フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビイ』にベスト・ワンの地位をゆずりわたすことになった。
そして『グレート・ギャツビイ』はその後ずっと僕にとっては最高の小説でありつづけた。

僕は気が向くと書棚から『グレート・ギャツビイ』をとりだし、
出鱈目にページを開き、その部分をひとしきり読むことを習慣にしていたが、
ただの一度も失望させられることはなかった。
1ページとしてつまらないページはなかった。
なんて素晴しいんだろうと僕は思った。
そして人々にその素晴しさを伝えたいと思った。

しかし僕のまわりには『グレート・ギャツビイ』を読んだことのある人間なんていなかったし、
読んでもいいと思いそうな人間すらいなかった。
1968年にスコット・フィッツジェラルドを読むというのは反動とまではいかなくとも、
決して推奨される行為ではなかった。

***

彼は僕なんかははるかに及ばないくらいの読書家だったが、
死後30年を経ていない作家の本は原則として手にとろうとはしなかった。
そういう本しか俺は信用しない、と彼は言った。
「現代文学を信用しないというわけじゃないよ。
だた俺は時の洗礼を受けてないものを読んで貴重な時間を無駄に費したくないだ。
人生は短かい」

「永沢さんはどんな作家が好きなんですか?」と僕は訊ねてみた。
「バルザック、ダンテ、ジョセフ・コンラッド、ディッケンズ」と彼は即座に答えた。
「あまり今日性のある作家とは言えないですね」
「だから読むのさ。
他人と同じものを読んでいれば他人と同じ考え方しかできなくなる。
そんなものは田舎者、俗物の世界だ。
まともな人間はそんな恥かしいことはしない」

村上春樹「ノルウェイの森」
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by foodscene | 2009-12-28 13:47 | Books

ポリグロット

-300時間 
-ドイツ語は通訳より、翻訳が圧倒的に大きな市場。
 あらゆる分野で、ドイツ語の実務翻訳能力のある人は、仕事に困らない?
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by foodscene | 2009-02-14 02:17 | Books

やるかやらないかの違いだけ

可読性の高いブログ 
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by foodscene | 2009-02-14 02:11 | Books

the Last Lecture, Randy Pausch

All you have to do is ask.
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by foodscene | 2008-12-29 22:38 | Books