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真っ赤な空を見ただろうか

ランチでも一応、スリー・コースの食事である。

立派な紙ナプキン、ナイフ、バターナイフが用意された席に着席する。
最初にスープ、パンを食べる。

パンは自分でパンナイフで好きなだけ切り取る。
イギリスのパンナイフは実によく切れる。
ある時など、左手の上にパンを置いて切ったら、加減したつもりなのに自分の手まで
切ってしまった。
女房はパンナイフを土産に日本へ1本持ち帰ったほどだ。

次にメインディッシュを取るが、必ず暖食系と冷食系の2種類がある。

暖食系としては、チキン・カットレット、ラザーニア、それに炒めたほうれん草や、
茹でたにんじん、チップス―イギリスではフライドポテトをチップスといい、日本のポテト・チップスはクリスプスという―をつけ合せにし、冷食系としてはハム、チーズ、パスタ、生野菜サラダ、
コールスローなどを適当に取り寄せる。

デザートには、果物を取る人もいるし、甘いものを食べる人もいる。
果物はバナナ、ブドウ、オレンジなど取り立てて変わったものもなかったが、
イギリス人は甘いもの好きの人が多く、カスタード・プディングがほとんどの場合用意してあった。

カスタード・クリームをぬるく温め、それをプディングにかけて食べるのだが、最初、こんな甘いもの、大の男が食べられるかと思ったものだ。
だが何回か食べているうちに、不思議なことに一番の好物になってしまった。

(安部悦生著 「ケンブリッジのカレッジ・ライフ」から)
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by foodscene | 2006-12-05 00:24 | イギリス