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レイコ@チョート校

マグナイトは、チョート校の伝統で、昔、寮のミーティングで出されるアイスクリーム、ココアなどのために、寮生たちが、自分のマグカップを持参して集まったことに由来する。

今では、それが進化し、寮独自の企画を考え、実行する。
バレンタインの日には、大鍋いっぱいに溶かしたチョコレートでチョコフォンデュを楽しんだ。
りんご、バナナ、一口大に切ったケーキをつけるのだが、この夜は調子に乗り、食べ過ぎて、その後1週間はチョコレートを見ることもできなかった。


(岡崎怜子著 「レイコ@チョート校」より)
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by foodscene | 2007-03-21 03:11 | ノンフィクション・アメリカ

レイコ@チョート校 2

案内された5、6歳児の教室に入って行くと、ちょうどスナックタイムで、15人ほどの子供たちが、ピーナッツバター付きのセロリを食べている。

(略)

学校のカフェテリアは、メニューの数も多いし、味もよい。
食事はセルフサービスで、ビュッフェセンターは、周りのクラシックな趣とは対照的に、
モダンな造り。
オリーブからカイワレまでが並ぶサラダバー、焼き立てのクロワッサンが人気のベーカリー、
お好みのサンドウィッチをつくってくれるデリコーナー、と充実している。

飲み物も各種炭酸飲料のほかに、ジュース、アイスティー、レモネードのジュースマシンが並ぶ。

今日の日替りスープは、クラムチャウダー、それにベークドポテト、グリルドチキンとマカロニサラダ、チーズケーキには苺ソースをかけて......。
とトレーをいっぱいにして、みんなが集まる食堂は、それぞれの時間割に合わせて行動している生徒たちが、顔を合わせ、ワイワイ騒げる社交の場なのだ。

しかし、毎日三食を同じ場所で食べていると、さすがに飽きてくる。
ペンネでもラザニアでも、トマトソースなら大差ない。
たまには、ほかのものが食べたくなる。

そこで、週末になると、ピザ屋やファストフードの中華料理店、日本食レストランなどから出前を取る人が多い。
自分のお金で出前を頼んだり、町のレストランへ食べに行ったりすることは、生徒の自由だ。

普段の日でも、夜9時のスタディータイムの休憩時間には、寮の前の芝生に飲食店の車が並び、それぞれアイスクリーム、カルツォーネ、中華焼そばなどを売っている。
5ドルでチャーハンとチキンブロッコリーの炒めもののセット、またはLサイズのピッツァが買える、このちょっとした夜食は人気で、5分ほど遅れて出て行くと、もう売り切れだ。

冬休みを間近に控えた土曜日の夕方、寮のコモンルームで、スシハウスのメニューの前に友達が数人、集まった。 (中略)

1人分が500mlはありそうな、容器いっぱいの味噌汁は私の食欲を全くそそらないが、
みんなは“”My miso soup!”とおいしそうに飲む。

私は、カリフォルニアロールにひじきサラダ、と安全なチョイス。

お寿司のほかに、みんなに人気のあるメニューは、天ぷらうどん、すきやき丼などで、なかでも、一番人気なのは、うな丼だ。
今日も、「おいしいよ!レイコも食べてみて」とステファニーが勧めてくる。
うな丼、と言っても、プラスチックの容器に入ったパサパサしたごはんに、しおれたウナギが3切れ載っていてテリヤキソースがかかっている感じ。
噛み切るのに苦労しそうだ。

気持ちはうれしいのだけれど、浜松から来た人として、これをうな丼とは、呼びたくない。


(岡崎怜子著 「レイコ@チョート校」より)
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by foodscene | 2007-03-21 03:08 | ノンフィクション・アメリカ

レイコ@チョート校 3

「今日は水曜日、ワッフルデーだ!」
朝食にワッフルや、チーズ・ハム入りオムレツを目の前で焼いてもらうのが私のお気に入り。

日曜日のブランチならオムレツも、特別だ。
ハム、チーズ、ベーコン、マッシュルーム、ピーマン、トマト、玉ねぎなどの具の前に立つと、
鉄板の向こうから尋ねられる。
“What would you like?”
“Everything, please!”

今日は、平日で8時から授業なので、そうゆっくりしていられない。
列が長いのでワッフルはあきらめ、ヨーグルトとコーンフレークをトレーに乗せ、
テーブルへ向かう。


(岡崎怜子著 「レイコ@チョート校」より)
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by foodscene | 2007-03-21 02:57 | ノンフィクション・アメリカ

レイコ@チョート校 4

試合終了後、元気を取り戻そうと、みんなで新しく開店したばかりの日本食レストラン、スシハウスへ出かけることにした。
まだ学校のペースに慣れるのは大変だけれど、週末はホッと一息つける時。
学校側も頻繁にダンスパーティーを開いたり、映画館やショッピングモールへシャトルバスを出してくれるし、このように友達と町へ出かけることも多い。

私は、久しぶりの和食がすごく楽しみ。
この辺りでは、日本食は高級なイメージがあり、実際、店内は、おしゃれな雰囲気で、品数も多かった。注文は英語なのだが、一応、私が、みんなの希望の品をオーダーする。

「味噌汁が6つ、冷ややっこを1つ、寿司セットが3つ、天ぷらを2皿、鍋焼きうどんを1つ......」

ミッシェルが「待って。あと、エイジトーフ4つね」と付け足す。
「エイジ豆腐?」
と思わず聞き返してしまった。
差し出されたメニューで確認すると、なんと「揚げ豆腐」―  (中略)

寿司はみんな知っているだろうと思っていたが、揚げ豆腐が人気とは意外だった。

確かに、豆腐は最近、健康食品として広まっていて、学校のサラダバーにも置いてある。
サラダにどう取り入れるのか不思議だった私も、モヤシを添えて、醤油をかけて、食べてみたことがある。
でも、スーパーに牛乳パック入りで売られている豆腐のようで固く、日本のものとは比べ物にならないというのが、感想。
みんなも、「おいしい」というより「ヘルシーだから」食べているみたいだ。

いざ料理が来ると、みんなコーラを片手に味噌汁をスプーンで飲み始める。
私た注文した天ぷらの皿には、海老、白身魚、カボチャに加えて、ズッキーニ、ブロッコリー、バナナ、アイスクリーム。
期待していたイカ、ナスとは違っていたけれど、なかなかおいしい。
それにしても変わった天ぷらだな、と考えていると、メラニーが皿いっぱいの巻き寿司を勧めてくる。

「レイコ、『まぐろアップル』と『うなぎバナナ』、どっちがいい?」
「まぐろ、なんだって?」

アボガドとカニかまのカリフォルニアロールは私も抵抗なく食べるけれど、鰻にバナナはどうだろう。せっかくなので、両方、試食した。本格的とは言えない組み合わせだけれど、食感はマッチしている。

「そうだね、『うなぎアップル』、『まぐろバナナ』という、逆の組み合わせよりは、ずっといい!」


(岡崎玲子著 「レイコ@チョート校」より)
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by foodscene | 2007-03-21 02:53 | ノンフィクション・アメリカ